ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

正月企画 ロフトの妖精続編 その4

剛は
星子の
魔法を
何度か見ています。

姿とパッと消したりするのに
びっくりしました。

でも
よく見るようにと
言われて
まじめな
剛はジーと見ていました。

心の中では
剛は魔法なんか
ジーと見ていても
分からないと思いました。

星子が
心の中で
呪文のようなことを念じて
それから
精神を統一して
魔法をかけるところに
照射して
目的物を
作ってしまいました。

剛は
前見たときよりも
手に取るように分かりました。

星子:
わかった?

剛:
なんか
星子さんのすることが
分かるんですが
なぜですか。

星子:
それは
剛さんが
妖精になったからです。

人間の時は
私を
うわべだけで見ていたと思います。

妖精になったら
私の
すべてを見ることが出来るのです。

剛:
それは
ボクの心も
読めると言うことですか。


星子:
そうですよ
剛さんたら
ジーと見ていても
分からないと思っていたでしょう。

そうですよね
私も妖精になった
初めての時に
そう思いました。

剛:
そうなの
知らなかった

初めてあったときから
私の心
分かっていたんですか。

星子:
あのときは
剛さんの心は
読まなかったわ

人間の心は
読まないようにするのが
妖精の勤めと言うことになっています。

剛さんも
人間心は
読まないで下さいね

剛:
大丈夫です。
ボクそんな力ありません。

星子:
そんな事ないですよ
あなたは
妖精になったのだから
もうそのくらいの
力はありますよ。

私の心も
読めるでしょう

剛:
星子さんの心読めません
全く読めませんよ

星子:
なぜ
私なんか
妖精になって
すぐ読めたよ

剛:
それは
星子さんが
優秀だから

星子:
剛さん
そんな事ないよ

ふたりは
そんなことを話していると
咲子が
横から
言いました。

「ふたりで
何を言っているの?
妖精だとか
心が読めるとか

そんな事言っている間に
どういう訳か
手すりが付いているじゃないの

いつ付けたの?」


剛と星子は
咲子のことを
忘れていました。

剛:
咲子さん
すみません。

手すりはこんなんで良いでしょうか。

一度使ってみて下さい。

咲子は
星子に助けられながら
手すりのところを
ウロウロ歩きました。

咲子:
ここの手すりは
もう少し低い方が
良いような気がする

それとあそこの手すりは
もう少し左に
付けて欲しいの


それを聞いて
剛は
そこにあった
ねじ回しで
手すりをつけ替えました。

咲子に試してもらいながら
したので
ピッタリでした。


星子は
魔法でするより
咲子のためになるように思いました。


出来上がってから
剛は
咲子と
いろんな世間話をして
夕方近くまで
お話ししていました。

日が暮れたので
咲子は
夕ご飯を
食べて変えるように
言ってくれました。

そこで
星子が手伝って
夕食を
つくって
楽しく食べました。

もう夜もとっぷり暮れたこと
ふたりは
隣人に挨拶して
帰って行きました。

星子:
今日は
良い仕事をしましたよね


剛:
こんな仕事で
よかったんですか

私には
単に手すりを付けただけとしか
思いませんが
こんなこと
妖精でなくても
出来そうなのに

私は別として
優秀な
妖精の
星子さんになぜ
させるのですか


星子:
それは
神さまのお考えですので
分かりません。

私たちは
全力で当たるだけです。

剛:
星子さんも見えたので
私は嬉しいです。

星子:
私も
、、、


ふたりは
手をつないで
神政庁に
報告のために
帰りました。






このお話は
一応終わります。

なんの
展開もなくて
申し訳ございません。

でも
人生は
日常が良いのですよね。

日々
変わらなく過ごせることが
幸せです。




またの機会に
剛と星子に会って下さいね。