ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「冴子の人生は」その3

社宅の
噂は
すぐに
広まります。

「部長の不良息子が
部下の
娘に
手を出した」という
事実とは
全く違う
噂が
本当の話のように
広まりました。

でも
その噂は
表沙汰になることはなく
付近の人たちの
心の中に
ながく
記憶されることになります。

噂の内容が
間違っていることを
みんなに告げることも出来ず
加害者被害者は
弁解する機会もなく
時間が経ちました。

冴子は
被害者としての立場より
好きだった人に
裏切られたという思いだけが
ずーと
記憶に残っていくのです。

冴子は
事件が起きたのが
3学期であることだけが
救いだと思いました。

卒業して
新しい高校に行けば
こんな記憶は
消えてしまうと
思ったのです。

残りは
ほとんど出席せず
卒業しました。

部長も
春の移動で
本社の移動したので
その不良息子と
出会うこともなく
良かったと
思いました。