グラスウール吸音板は
安価で
吸音性が高く
作業性が良いので
汎用性があります。
ひとつだけ欠点を言えば
グラスウールが
飛散して
皮膚がチクチクするので
作業する方は
たぶん嫌だと思います。
私もいやです。
そのようなことは
おいておいて
本題に入ります。
グラスウールの
吸音性について
○グラスウール吸音板の密度について
グラスウールは
軟らかくなったガラスを
極細に伸ばして
重ね合わせたものです。
軽く重ねると
軽いものが
強く重ねると
重いものができるそうです。
そう簡単ではないと思いますが
立方メートル当たりの重さで表示します。
断熱材に使うものは
10kg/m3程度の
軽いものを使います。
吸音は
32kg/m3程度の重いものを使います。
性能表を見れば
密度が高くなれば吸音率は増加します。
250Hzでは微増ですが
500Hz1000Hz以上では顕著です。
32kg/m3以上ではあまり変わりません。
○グラスウール吸音板の厚さについて
厚みがあるほど
もちろん吸音率が高くなります。
性能表によれば
厚みが増すと
高音域は
吸音率が1になります。
低音域では
厚みによる増加は顕著で
100mm程度の厚みが
よいと考えます。
しかし後述する理由で
小社では50mmを採用しております。
○グラスウール吸音板の背後空気層について
グラスウールは
背後に空気層があって
その後に
壁があると
優れた
吸音性を表します。
その空気層は
性能表にれば
低音域程
空気層の効果が高い事になっています。
グラスウール吸音板を普通に用いると
低音域の吸音率が悪いので
この空気層を作ると
その面が解決します。
○小社のグラスウール吸音板の使い方について
上のグラスウール吸音板の性状に従って
小社では次の方法を使っています
☆壁の中の吸音材は10kg/m3品75mm厚を使用
壁の中は狭い空間です
曲がっていて
厚みは数センチから十数センチ程度なので
どのような形にでもなる
10kg/m3品が作業性が良いのです。
この壁の中の
グラスウール吸音板は
一層だけではなく
場所に応じて複数入れます。
☆防音室内部表面にはグラスウール吸音板32kg/m3品50mm厚を直貼りします。
張りやすさの限度として
50mmを張ります。
防音室付アパートの作り方