ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「冴子の人生は」 その22

両親は
見合いをすすめました。

22才になるので
結婚する必要があると
両親は
思っていました。

冴子は
まだ結婚する気にはなれなかったのですが
両親をはじめ
上司が
すすめるので
会ってみようかと
思いました。

それに
あのホテルの
食事も食べたいと
軽い気持ちで
見合いをすることになりました。

見合いは
普通
何度もして
何回かの内で
決まることとなるのです。

そんなことがわかっていたので
冴子も
「やすやす」と
見合いをすることになったのです。

日曜日になると
前から用意してあった
振り袖を着て
ホテルに出かけました。

もちろん初めてあった
その男性は
川本登と言って
冴子の家に住んでいて
ちょっとお金持ちでした。

パリッとした
三つ揃いのスーツを着ていて
母親は
その当時では珍しい
指輪・首輪・耳輪をしていました。

そんな
男性と
話をするより
初めての
フランス料理の方が
冴子は
興味があって
下を向きつつ
しっかりと
食べていました。