全く言われた日付に 覚えがない勇治を 冴子は 残念に思いました。 「何も覚えがないなんて どういう事なの あんな大事な日なのに 何で覚えてないのよ 勇治のバカ でも やっぱりあのときのことを 聞かないと 一生が始まらない」と 心の中で考えながら 冷静に 聞く方法を 考えていましたが 思いつきません。 黙っていると 勇治が 「どうしたの その日が どうしたの 僕が関係あるの」と 聞いてきました。 冴子は 思わず 何も考えることなしに 「あの朝 一緒にいた女性は 誰なの」と 直球で 聞いてしまいました。 勇治: 一緒にいた女性って いつの女性 冴子: 2月18日の女性のこと 勇治: 11年前の 覚えていないな 冴子さんは その女性と 僕が一緒にいたところを 見たんですか 冴子: 見たのです。 髪の毛の長い女性です。 勇治: 冴子さんは そんな昔の 私を 知っているんですか どういう事なんですか そう聞かれて 勇治は 11年前の 出来事を 話しました。 詳しく話したので 当時 冴子が 勇治を好きなことも 話すことになりました。