ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「冴子の人生は」 その54

勇治はよく
「いつかは自分のパン屋さんをやってみたい」
と話していました。

冴子は
働くことにしました。

お金を貯めて
いつかは
パン屋さんを
ふたりで
するんだと
勇治と
話しました。

働いて
そして
節約して
お金を
貯めようと
ふたりは決意しました。

勇治の小遣いも
1万円にして
残りを
貯金することになりました。

勤め先で
残ったパンを
持って帰る
日々が続くのです。

冴子も
探しました。

でも
何の特技や
資格もない
冴子には
働き口が
容易に見つかることはありません。

職安から帰る途中
家の近くで
ウェートレス募集の
張り紙がある
喫茶店がありました。

冴子は
わかりませんでしたが
飛び込みました。

冴子が
喫茶店に入ると
テーブルに向かって
多くの客が
テレビゲームをしていました。

店主らしき
男性が
いらっしゃいませ
と冴子に言いました。

冴子は
「表のチラシで
来ました」というと
店主は
冴子を
上から下まで見て
「時給は350円
明日からでもいいよ。

もう少し
化粧をして来れるなら」
と言われました。

当時は
喫茶店でする
テレビゲームが
流行始めた頃で
人手が
必要だったのです。

勇治に話すと
家の近くで
あまり出歩かないので
見つかることもないだろうと
承諾してくれました。

朝の
9時頃出勤して
4時頃まで
仕事で
途中1時間休んで
6時間の働きです。

日給2100円
です。

工場の
工員さんが
多かったので
日曜日は
冴子は
休みになっていました。

月に
5万円弱の
パートタイマーです。

喫茶店での仕事は
単一な仕事でしたが
意外と
一日が終わると
疲れる仕事でした。

冴子は
ながく
専業主婦をしていたからと
思いました。






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