ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「冴子の人生は」その104

翌日
静まりかえっていた
家が
突然騒がしくなりました。

大勢の人が
一気にやってきて
お葬式の準備が始まりました。

冴子は
村のお葬式を
見たことがなかったので
驚きです。

役割が決まっていて
スムーズに
お葬式が進みます。

冴子は
喪主の席に
じっと座っているだけで
お辞儀をするだけで
朝食も
お葬式も
問題なくでき
終わってしまいました。

斎場に行って
帰ってきて
それから骨揚げに行って
墓に骨を入れて
帰ってきて
それから
精進揚げをして
そして
夜になって
その日の日程は
たちまちの内に終わってしまいました。

冴子は
泣く時間もなく
終わってしまいました。

小さい骨壺を入れたものだけが
残りました。

(この間
棺の
勇治に
最後の別れを告げるのですが
私には
その光景を
描写できません。

すみません。

皆様ご想像下さい。)

手伝いの村人が
夕食をとって
後片付けをして
帳簿の書類を置いて
一斉に帰ってしまいました。




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