ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「冴子の人生は」その106



(姪の話は続きます)
パン屋さんはもうできないほど
潰れてしまったのに
借金だけが残ったら
大変です。

勇治おじさんの借金は
相続人のおじいさんとおばあさん
それから
冴子さんが
負担することになります。

相続放棄して
借金まで相続しないように
した方が
、、、、、、

」と
忠告してくれました。

その場にいた
家族は
みんな
「そうだ」と
思いました。

勇治の両親は
姪が
そのように言ってくれて
大変感謝しているようで
そうしようと
話していました。

冴子は
そんなこと思いも付かなかったのですが
勇治のことを
放棄するのが
いいものか
思い悩み始めました。

その日は
もう遅いので
休むことになりました。

お布団の中でも
悩みました。

夜あまり眠られず
小さな骨壺の
勇治を持って
岡山の家を
後にしました。

家にいるように
言ってくれている
義理の父母を
あとに
家を出ました。

神戸まで
姪が
送ると言ってくれましたが
電車で帰ることになりました。