ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

「もうひとつの冴子の人生 パート2」その43

冴子にとっては
他人事のように思えたのです。

あんなに元気だったのに
癌だと言われて
いきなり
お腹を切られて
手術です。

病気もなったことがなかったので
みんながこんなに
心配してくれるなんて
嬉しく思いました。

麻酔が切れると
凄い痛みが来ました。

そのご
少し回復してくると
看護師さんが
「運動しなさい」と言われて
痛いのに
トイレまで行きました。

でも
そんな痛みも
みんなの温かい心に
比べたら
小さいものだと
思いました。

子供たちも
何度か
見舞いに来てくれました。

なんと
登と
登のお父さんも
来てくれたのです。

10日過ぎたら
退院して
自宅療養することになりました。

病院まで迎えに来てくれて
至れり尽くせりの
待遇です。

先生は
再発の危険性が高いので
3ヶ月に一度
検査に行かなければならないそうです。

こんなに
みんなが
親切なら
「再発もいいかも」と
思ってしまうほどです。

川本さんが
大変心配した
5年は
何もなしに過ぎていきました。

冴子にとっては
みんなに心配されて
親切にされた
5年が過ぎたのです。