ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「冴子の人生は」その127

その笑顔が
ふたりの間を
和ませました。

美術館ですので
静かにしか
話せませんので
それが
ふたりの間を
近づかせました。

美術については
まったく
興味がなかったのですが
近代美術ですので
理解するのが
難しいものです。

簡単に言えば
何とでも
理解できるので
話し上手な
幹事は
自分なりに
理解して
あーだこーだ
と
面白く言うのです。

冴子は
それが
面白くて
盛り上がってしまいました。

付近の人は
ふたりが
きっと
仲の良いカップルと
思ったかもしれません。

そんなに盛り上がって
お昼を
レストランで
食べてから
午後は
映画を見ました。

映画も
高校生料金で
入りました。

もぎりの係に
また
同じように
不審がられましたが
幹事が
慣れたもので
うまく言って
入りました。

幹事は
「高校生は
いいですよね

私たち
ふたりは
高校生の
お友達ですよね」と
言って
笑っていました。

本当に
盛り上がった
"デート"でした。