ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「冴子の人生は」その147

社長は
冴子が亡くなったことを
アパートの家主に告げると
保証人になっている
パン屋の元従業員の川本さんの
母親に
連絡しました。

川本さんとは
冴子は
今は
年賀状のやりとりだけを
していたのですが
亡くなったとは
全く知らず
飛んできました。

保証人として
遺品の整理をしなくてはならなくなった
川本さんは
遺品整理やさんに
頼みました。

冴子の部屋は
目立った家具もなく
よく整理されていて
遺品整理も
大変ではありません。

遺品整理屋は
注意深く整理して
思い出の品のアルバムや手紙
価値のある現金や預金通帳印鑑
宝飾品などを
箱に入れて
川本さんの所に
持ってきました。

持ってきた箱の中に
一通の
手紙がありました。

付箋が貼ってあり
受取拒絶と
ボールペンで書かれていました。

川本さんは
「きっとこれは
子供に出した手紙に違いない」と
思いました。

また
あまりにもたくさんの
預金があるので
川本さんは
調査会社に
依頼して
遺族を
調べさせました。

冴子が
亡くなってから
四九日が
過ぎた頃
冴子の
兄弟の住んでいる
住所がわかりました。

住所に行くと
冴子の
兄が住んでいました。

兄は
話を聞くと
「わかりました。」と言って
遺品を受け取りました。


川本さんは
受取拒絶の
手紙だけは
渡しませんでした。