ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「超幸運な男」その15

勝は
今度は
職安に行くことにしました。

いつもは
友達とか
チラシで
応募するのです。

当時の職安は
朝鮮戦争のこともあって
求人難になっていました。

いろんな仕事をしてきた
勝ですが
食品加工は
したことがなかったので
食べ物商売にしようと
思いました。

何より軽いのが
いいのかと
思っていたのです。

和菓子店に
就職しました。

そのころ
妹が
和菓子屋の人と
結婚したので
そんなことも
動機です。

和菓子店では
新入りですので
下働きから始めました。

ものを運んだり
容器を
洗ったり
しました。

和菓子店では
古くなった
お菓子が残ると
もらうことが出来たので
持って帰って
宗教団体の
集まりで
みんなに配って
喜ばれまた。

宗教団体の中では
「カブ」があがって
みんなに頼りに
されるようになりました。

頼りにされると
頑張るタイプの
勝で
和菓子店で
お金を出して
買って帰るようになりました。

そんな宗教団体の集まりに
ひとりの
女性が
やって来ました。