ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「超幸運な男」その23

ふたりは
本当に仲がよかったです。

勝がバツイチで
歳も離れて
若い奥さんだったので
勝は
浮気などもせず
仲良く
6畳一間の
小さいアパートで
暮らしました。

部屋が小さかったので
仲良くしか暮らせなかったと
言ったら
語弊があるかもしれませんが
そんな暮らしぶりでした。

夫婦生活は
波風もなく
仲良く暮らしていましたが
勤め先は
溶接会社をやめ
大手製菓会社の
配送部門に
転職しました。

大手製菓会社仕事は
トラックに乗って
問屋を周る仕事です。

お菓子を配送して回るのです。

配送すると
期限切れの
お菓子を
回収して回るのです。

回収した
お菓子は
処分場に持ち込んで
処分する仕事も
していました。

期限切れと言っても
まだまだ充分に
食べられるものだと
勝は思っていました。

そこで
これを
宗教団体の集まりに
持って行きました。

見栄があって
「買って持ってきた」と
言っていました。

そんなことを
数ヶ月続けて
上司にばれて
解雇になりました。