ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「超幸運な男」その32

葬式を済ませた
勝夫婦は
ホッとした様子でした。

勝兄弟を捨てた
父母が
もう帰らぬ人となって
怨む必要も
なくなったからです。

父母が住んでいた家を
リフォームすることになりました。

おばさんの
結婚相手が
疎開建物の古材で
作ったもので
20年経ちます。

お風呂もないし
台所も
昔のままなので
使いにくかったのです。

南の
陽の当たるところに
勝の部屋を作ろうと
考えていました。

しかし
勝の奥さんは
台所を
南の陽の当たるところに
作りたかったのです。

冷蔵庫が
普及するまでは
台所は
北向の
寒いところに
作るのが
普通でした。

宗教団体の集まりの中でも
台所は
南向きの
陽の当たる
明るいところが
良いと言う
意見が大勢でした。

今まで
夫唱婦随で
意見を
違えたことがなかった
奥さんですが
リフォームをめぐって
対立が
水面下で進んでいたのです。