バブル景気 真っ盛りの時に 勝は 60歳を迎え 退職することになります。 まだまだ元気な 勝は 年金がもらえる歳になっても 働くことにしていました。 60歳になると 働き口は 少なくっていましたが 何分景気も良いので 社長付の 運転手になりました。 不動産会社は もう飽きたので コンビニチェーンの 会社です。 当時は 事業が 拡張中のコンビニチェーンでした。 右へ左へ 調査のために 来るのです。 仕事は 10時頃から 4時頃までで 運転自体は楽な仕事でした。 しかし ナビのない時代ですので 住所だけで 目的地に行くため 事前に 地図で 下調べが 必要でした。 この仕事で 行ったことのなかった 街まで 行くことができて その上 昼食は 社長といつも ランチがいただけ ありがたい仕事でした。 郁恵とも いつものように 仲良く つきあっていました。 もちろん 公明正大にです。 マスターも 郁恵を 見ていて 覚悟していました。