ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「超幸運な男」その69

勝と郁恵は幸せでしたが
周りのみんなが
幸せとは決まりません。

地震で
家族を失った人や
家を失った人
仕事を失った人が
周りには
いました。

ボランティア活動をしていましたが
そのようなもので
助けられるとは
思いませんでした。

マスターと相談して
避難所の
小学校の
校門の前に
喫茶店を出すことにしました。

宗教団体の仲間の
ガレージがあって
それを利用するものでした。

みんなの集まり所のような
ところでした。

コーヒーでも飲んで
ゆったりと
くつろぎ
みんなと
仲良くなることです。

その仮店舗は
4ヶ月あまり続きました。

小学校から
避難者が
ひとりもいなくなったとき
終わりました。

時を同じくして
マスターは
潰れた喫茶店のあった場所に
プレハブ店舗を建てて
営業を再開しました。

勝も
手伝いました。

喫茶店は
前のようには
繁盛しませんでしたが
マスターは
満足でした。

勝も手伝えて
嬉しかったのです。