ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「笑顔のアイコンタクトに魅せられて」その10

暴力を受けるたびに
勉強をする力が
増していきます。

多くの暴力を受ける
登は
相当勉強しました。

山を掛ける勉強ももちろんしましたが
正当な勉強もしました。

高校の
試験の
クセを読むことは
少し無理なので
正当な勉強も
する必要があったのです。


その成果も
徐々に上がってきていました。





薫子の家は
少し貧しくて
高校は行けても
大学は
無理だと
親に言われていました。

高校も
公立でないと
行けないことになっていました。

薫子は
もともと
賢い聡明な
生徒でしたから
今まで通りのやり方でよいと
先生に言われていました。

今まで通りと言うことで
薫子は
笑顔のアイコンタクトは
なくなることはありませんでした。

学校のみんなも
いつも笑顔の
薫子を
羨望の目で
見ていました。

薫子には
好きな人がいました。

同じクラスの
少しおとなしい男の子です。

薫子は
特に
その男の子には
笑顔のアイコンタクトを
数倍
投げかけました。

でも
その男の子とは
相思相愛には成れませんでした。

薫子は
「縁がなかった」と
思うようにしました。

男の子は
薫子が好きだったんですが
あまりにも
薫子が
まぶしくて
近づきがたかったからです。

薫子は
高嶺の花と
思われていたのです。

そんな所が
薫子にはありました。