ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「笑顔のアイコンタクトに魅せられて」その12

薫子は
一年生の時から
担任の先生に
進学しないことを
告げていました。

高校は
進学のカリキュラム一色でしたので
薫子が
就職するためのものは
ありませんでした。

就職するなら
例えば
商業簿記とかが
必要です。

作法クラブの
顧問の先生が
商業簿記を教えられる
先生を捜してきてくれました。

薫子は
正規の勉強も
もちろんできましたし
就職のための教科も
難なくこなしていました。





登の高校受験は
登に言わせると
ラッキーでした。

試験の時だけ
よかったような気がします。

高校生になった
登は
暴力から
遠ざかれたかというと
同じような
人間が
徐々に
出てくる恐れがあります。

登は
目立たぬように
していました。

当時はやっていた
忍者ブームの
忍者のように
「気配を消して」いました。

叩かれて
痛い思いや
屈辱的な
経験をするよりも
目立たぬように
おくるほうが
登は
まだいいと思っていました。