ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「笑顔のアイコンタクトに魅せられて」その26

委員なんか
したことのない登は
初めての経験です。

委員会では
自分の意見を
述べることは
できませんでした。

普通は
大きな権限を持っている
卒業式実行委員ですが
登の場合は
あっちの意見を
こっちに
こっちの意見を
あっちに告げるだけで
乗り切ろうと
思っていました。

しかし
それだけでは
すみませんでした。

卒業式自体は
正統な
やり方で
行われるようになっていましたが
卒業式の
リハーサルの時に
そのハプニングは起きました。

本番と同じように行われたリハーサルで
卒業生の名前が
順番に呼ばれて
返事とともに
卒業生が
起立していきます。

登の名前も呼ばれて
最後に
「以上総代
○○登」と
呼ばれました。

登は
緊張して
うまく歩けませんでしたが
階段を上って
演壇に上がり
礼をして
卒業証書を
受け取ります。


深々と礼をして
振り返って
帰ります。

振り返った時
高い演壇から
卒業生全員の目が
みえました。

がちがちに緊張して
うまく足が運べません。

そして
階段を踏み外し
落ちてしまいます。

そこにいる全員の
笑い声が
登には聞こえました。

たいした高さでなかったのですが
足をくじいて
立つことさえできません。

そのまま
先生に
保健室に連れて行かれてしまいました。