ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「笑顔のアイコンタクトに魅せられて」その27

こうして
登の
高校生活は終わります。

卒業式には
欠席して
担任の先生が
卒業証書を
持ってきてくれました。

登の姉は
登に
「もう高校とは
おさらばだから
落ちたことも
これで終わりよ

大学では
新しいことを
目指しなさいね」と
助言してくれました。

登は
もっともだと思いました。





薫子は
卒業式の日
みんなに
祝福されてました。

人気のあった
薫子でしたから
写真を
一緒に撮ってとか
サイン調にサインしてとか
もっと
第2ボタンをあげるとか言う輩まで
いました。

涙で
別れました。

薫子自身
驚いていました。

「私って
人気があるんだ」と
初めて気が付きました。

でも
美奈子さんが
気になりました。

美奈子さんは
なんかよそよそしく
卒業式で
答辞を読む重責を果たした後
学校から
いなくなってしまいました。

薫子が
挨拶しても
笑顔のアイコンタクトをしても
少しだけ
黙礼して
別れてしまいました。