ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「笑顔のアイコンタクトに魅せられて」その37

薫子は
テレビで放送される
惨状に
目をおおいたくなりました。

そんな時
陽一君から
電話がありました。

高校の時は
いつも黙っていて
何を考えているか
わからない同級生だったのに
電話がかかることなど
初めてです。

普通に
話すのは
この時が初めてです。

陽一君は
地震で
大変な目にあっている人達を
少しだけでも
助けに
ボランティアに
行かないかという
誘いでした。

陽一君と違って
勤め人の
薫子には
時間的余裕は
少ないことを
告げると
土日は
行こうと言うことに
なりました。

ひとりでは
何となく行きづらいので
誘いは
嬉しかったです。

京都駅で待ち合わせして
神戸に向かいました。

高校時代の
陽一君は
寡黙だったのに
なぜか
今日は
話し上手です。

そのことを
陽一君に言うと
「薫子さんが
聞き上手だから」と
うまく答えてくれました。

ボランティアに行った先は
登の住んでいる街の
小学校です。

小学校で
送られてきた
品々を
選別する係です。

重い荷物を
運んだりしました。

冬で
寒かったのに
少し汗ばんで
仕舞いました。

帰るのに
時間がかかるので
早めに
返り始めました。

陽一君に
丹波口まで
送ってくれました。

家に帰って
熱いお風呂に入りました。

「被災者の方々は
お風呂は
入れないんだろうな」と
考えると
なぜか
今の幸せに感謝してしまいました。