ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「笑顔のアイコンタクトに魅せられて」その38

お風呂に入りながら
薫子は
被災者の方々に
どのように接するか
それが難しいと思いました。

心に大きな
傷を負った人達が
私の笑顔が
癒しになるのか
それとも
反感を買うか考えれば
すぐにわかります。

相手に
合わして
笑顔の程度を
考えなければ
いけないと思いました。

笑顔は
奥が深いと
思いました。

人の印象は
会った数秒の間に
決まると
小学校の恩師は
いつも言っていました。

そして
その基本は
笑顔だと言っていました。

だからといって
満面の笑みは
相手によっては
反感を買ってしまうと
思いました。

お風呂につかりながら
考えあぐねていました。

うなじを
タオルで
洗いながら
考え込んでいると
涙が出てきました。

なんで
泣いているか
自分にも
わかりませんでした。

しばらく
時間が過ぎて

のぼせてきたので
お風呂を上がりました。

お風呂上がりに
牛乳を
飲んで
急に
陽一君のことが
頭に浮かんできました。

「初めて
普通に話したよね。

話してみると
なかなか面白い
人だったわ。

昔
美奈子さんが
陽一君は
私が好きだと
言ったことがあるけど
そんな事ないよね。」と
考えながら
歯を磨いて
寝ました。