ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「笑顔のアイコンタクトに魅せられて」その41

薫子の
笑顔のアイコンタクトは
もう極意の域まで
達していたようです。

反感を買うようなことも
なくなっていました。

しかし
例外は
どのようなものにもあるように
薫子の
笑顔のアイコンタクトを
良く思わないものが
いました。

それは
美奈子でした。

美奈子は
京都の
医学部の有志で
ボランティア活動をしていました。

特に資格を持っていない
美奈子は
助手の助手の仕事をしていました。

避難所を回って
仮設診察室を
設営する係です。

手際よく
設営していました。

そんな時
薫子が
避難所で
味噌汁を
配っているところに
出くわしました。

誰の目にも
薫子は
群を抜いて
輝いていました。

美奈子は
その様子を見て
大きくため息をついて
「薫子さんは
ここでも
、、、、

薫子さんに
いつか
きっと
、


私だって
こんなに頑張っているのに
なぜ私は

薫子さんのように
あんなに誰にでも
笑えないわ」
と
つぶやきました。