ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「笑顔のアイコンタクトに魅せられて」その42

美奈子は
そう考えながらも
設営が終わったので
薫子を
遠くから
ズーッと
観察していました。

医学部の勉強で
患者を
大局的に
観察することを
教わったばかりだったので
実践していたのです。

見ていると
薫子の笑顔は
相手ごとに違うこと
しっかり相手を見ていること
相手の反応によって適宜変えていること
などがわかりました。

「薫子さんは
凄いテクニックだわ

いや
小手先の
テクニックでは
あんな風には
できないわ

なんというか
心がこもっていないと
できないかと思うわ。

やっぱり
薫子さんは
人を見る目は
私より
数段
いや
比べものに
ならないくらい
上だわ。

もし
薫子が
医師だったら
会っただけで
診断ができるかもしれない。」と
思いました。

そして
今までの
ライバルという認識をあらため
師と
仰ぐべきだと
思いました。

しかし
美奈子には
プライドがあります。

そう簡単には
できなかったのです。