ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「笑顔のアイコンタクトに魅せられて」その66

部屋を出て
ホッとしました。

簡単に
終わって良かったと
思いましたが
こんなに簡単に終わって
問題ないのだろうかと
考えました。

筆記試験の
受験生は
多かったように思いました。

たぶん
何十人いたかと
思うのですが
面接の試験は
数人のようです。

それも
受験番号から見て
他の求人のようにも
思われます。


どうなんだろうと
考えつつ
1週間待ちました。

そして
茶封筒で
結果が
来ました。

「採用者名簿に記載した」という
知らせです。

説明書きが付いていて
11月頃
主務官庁から採用の
知らせがあると
書いてありました。

登は
親と
喜びました。

内定祝いを
しました。

登の母親が
赤飯を炊いて
小さいですが
鯛を焼きました。

両親と
登が
はしゃいでいると
姉が
ひと言
「登は
本当にそれで良いの」と
聞いてきました。

登は
負け惜しみもあったのかもしれませんが
「夢を仕事にできる人は
限られた人だけで
できない人の方が多い

仕事以外で
夢を持てば良いんだ」と
答えました。

姉は
それ以上追求はしませんでしたが
もっと言いたかったようでした。

登は
言葉にないその追求が
頭の中に残りました。

登の頭の中には
「夢夢夢夢夢夢」という
漢字が
列をんしていました。