ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「笑顔のアイコンタクトに魅せられて」その78

登は
28才になっても
丹後の
農業改良普及センターに
勤めていました。

官舎とセンターを
毎日往復する毎日です。

時々
研修で
東京や
京都市に行くことがありますが
休みの日は
海の見える高台で
ゆっくり過ごしていました。

そんな時
父親の
訃報が
やって来ました。

突然の死です。

何の前触れもなく
父親は
急逝してしまいました。

父親が
社長をしていた会社は
社員が
5人もいる
超優良企業に
成長していましたが
社長不在となってしまいました。

母親が
とりあえず
社長になっていましたが
母親は
登に
社長を
継ぐように
言ってきたのです。

でも
登には
そんな大役
勤まらないと思っていました。

医療機器など
門外漢です。

3月になると
所長からよばれて
移動を
命じられます。

農業改良員が
減員になるので
一番若い
登が
一般職に
移動するように言われたのです。

農業に
深く興味があったのに
唐突な
その
辞令に
迷いました。

迷いに
迷ったあげく
公務員を辞めて
会社を継ぐことにしました。