ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「笑顔のアイコンタクトに魅せられて」その81

引っ越して来たそのハイツから
薫子に実家までは
3時間ちょっとくらいです。

親も
何度も
やって来てくれました。

子供ができてもいいように
少し大きめで
会社の住居手当の
二倍もする
家賃です。

陽一君は
少し無理をしている様でした。

引っ越して来て
一ヶ月
近所の
産婦人科いって
診察を受けました。

聴診器を当て
エコーで調べたあと
驚くようなことを
医師は言われてしまいました。

それを聞いた薫子は
失神しそうになって
待合室で
しばらく休んだ後
陽一君に
電話をしました。

1時間で
陽一君が
飛んできました。

ふたりで
もう一度
お医者様の
話を聞きました。

死産で
手術する必要があると言うことなので
陽一君は
薫子を慰めるのに
ひっしです。

薫子には
その日は
笑顔がありませんでした。

もう一度検査をした後
その日の内に
手術してしまいました。

摘出したものを
陽一君は
見せられましたが
薫子には
何も言えずに
その日は
病院に
泊まりました。

少し痛かったですが
眠られない程でもなかったのですが
ほとんど寝ずに
考えていました。

考えると言っても
何を考えても
関係なのに
考えていました。

でも
朝方
少しウトウトして
夢を見ました。