ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「笑顔のアイコンタクトに魅せられて」その89

陽一:
仙台と言えば
松島
海の見える
家に住みたいね

薫子:
夏子と
三人で
夏になったら
海水浴もいいかも

陽一:
やっぱり
海の近くの高台が良いね

薫子:
高い台だったら
見晴らしもいいし


と言う訳で
今度の家は
海の近くの高台と
決めました。

3月のある日
社命で
新しい支店に
出張になりました。

住む家を探すのが
主な目的です。

前もって
言っておいた
不動産屋さんの
自動車で
見て回りました。

(陽一君は
津波で行方不明になるという
設定になっております。

まだ
あの大惨事より
3年しか経っていませんので
まだまだ
震災の関係者の中には
心の整理がつかない方が
大勢おられると思います。

報道や
伝聞で
大惨事の様子は
推して知ることができます。

この物語では
具体的な
描写をしません。

あらためて
亡くなられた方の
ご冥福をお祈り申し上げます。)

2時頃
陽一君の電話から
「高台に言いお部屋を見付けました。

見晴らしは
絶好です。

海も近いし
良いお部屋と思うけど
もっと良いお部屋があるというので
車に乗って
もう一軒まわります」という
メールがありました。

薫子は
「よかった」と
思っていました。

そして
3時過ぎに
薫子は
少しめまいを覚えました。

なにか
揺れているようで
気分が悪くなったのです。

しかしよくよく
お部屋を見ていると
吊ってある
蛍光灯が
ゆっくり揺れているのが
見えました。

「地震だったんだ」と
薫子は
思いました。