ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「笑顔のアイコンタクトに魅せられて」その92

遺体安置所に
行こうとしましたが
途中の道路が
不通になっていて
なかなか着けません。

夕方になって
やっと
到着して
中に入りました。

係員にその旨告げると
少し待つようにいわれました。

椅子に座って待っていましたが
係員は
雑然としたなかで
どこかに電話して
調べていました。

30分ばかりすると
他の人もやってきて
係員は
その受付のために
余計に
時間を取られているようでした。

日もとっぷり降りて
外が真っ暗になった時
係員が
棺の番号を告げてきました。

中に入ると
外の雑然さとは
真逆で
整然と
棺が
並べられていました。

棺には
番号と
ご遺体の大まかな状況が
記載された
手書きの紙がついていました。

4人は
告げられた
番号を
探しました。

順番には
並んでいませんでした。

探していると
一番端に
置いてありました。

用紙には
ご遺体が
茶髪と書いてありました。

陽一君は
茶髪でないので
明らかに
違うと
父親と
兄は思いました。

それとは正反対に
不動産屋さんと
行方不明者の
父親は
もう立っていられないくらいの様子でした。

棺をそっと開けると
泣き崩れていました。

それを
ただ立って
見ていた父親は
他の棺に
陽一が
いるかもしれないと
兄に話しました。

係員に
言って
ふたりは
他の棺を
見て回りました。

書いてある
ご遺体の状況が
陽一と
同じ遺体を
見て回りました。

ご遺体の中には
筆舌に絶する程
傷んでいるご遺体もあり
父親は
最後まで見て回れませんでした。

代わりに兄が
最後まで
見て回りました。