ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「笑顔のアイコンタクトに魅せられて」その129

美奈子:
あんなに優しい
陽一君と
ケンカしたの

薫子:
一度だけですよ
一度だけ
その後は
気を付けていましたから
ケンカしたことはありません。

美奈子:
どんなことで

薫子:
テレビを見て
すこし
論戦になったんです。

美奈子:
そうでしょうね。
薫子さんが
ケンカするなんて
考えられないですもの

どんな論戦なんですか


薫子:
思い出しますよね
あのケンカ
今となっては
楽しかったです。

美奈子:
へー
あとになって
楽しいケンカなんですか。

そこが
薫子さんですよね

ますます気になります。
どんな論戦だったんですか


薫子:
あれは
結婚して
和歌山にいた頃かな

テレビでね
「夫が死んだ後
残された妻は
結婚すべきかどうか」と言うことを
トークしていたんです。

私は
再婚しないと言ったんですが
陽一君は
再婚してと
言うんです。

するしないで
相当
言い争いになったんです。

美奈子:
陽一君は
どんな風に言ったの

薫子:
陽一君はね
『僕が死んだ後
薫子が幸せになることだけを
願っています。

ひとりで
淋しく生きていく
薫子のことを思うと
死んでも死にきれない』と
言って譲らなかったの

美奈子:
ふたりは
そんなことで
論戦って
仲が良いわね

薫子:
その時は
仲が悪くなったわ

その夜は
一緒に寝なかったくらいですから