ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「笑顔のアイコンタクトに魅せられて」その148

先生:
薫子さんは
鈍感だからね。

亡くなられた陽一君も
会ってから
5年目に
わかったんでしょう。

一途の陽一君に
気付かなかったんでしょう。


薫子:
それはそうなんだけど

陽一君は
私に何も言ってくれなかったし


先生:
言わなくても
様子でわかるでしょう。

薫子:
言われないと
わからないわ

先生:
普通の人は
それがわかるのよ

薫子:
そうなんですか

知らなかったです。

先生:
何度も言うようだけど
美奈子さんって
いったでしょう
あの方に聞いてみたら


薫子:
そうします。

そんな話をしている時に
美奈子さんと
夏子ちゃんが
帰って来ました。

重い話は終わって
先生を
家に
送っていくことになりました。

道すがら
先生は
美奈子さんに
「薫子さんを
好きだと思っている方
知っているんでしょう」と
爆弾発言です。

美奈子さんは
少し取り乱しながら
「そんなこと私は知りません。

薫子さんは
人気があるから
きっといらっしゃると思いますが
知りません。」と
答えるのが
精一杯と言うところでした。

先生は
もうそれ以上には
聞きませんでしたが
はっきりとわかったようです。

しかしながら
薫子は
「やっぱり
美奈子さんは
知らないんだ。」と
思いました。