ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「笑顔のアイコンタクトに魅せられて」その163

登は
傘をさして
足元に集中して
歩いたいました。

薫子のお部屋の
ドアを通りすぎたので
もう前には
気にかけていませんでした。

そこへ
人影です。

びっくりして
止まって
前を見ました。

向こうもびっくりしたのか
目と目が合いました。

美奈子さんでした。

登は
がっかりした様子で
美奈子さんを見ました。

美奈子:
登さん

こんにちは、

何を
がっかりしているんですか。

登:
美奈子さん
こんにちは

僕は、
がっかりなんかしていません。

美奈子:
登さんは
嘘をついていると
すぐわかります。

登:
嘘なんかついてません。

美奈子:
薫子さんでなかって
がっかりしているんでしょう。

そんなことくらい
わかりますよ。
私は
医師です。

登:
医師だからと言って
そんなことわかるはずがない。

美奈子:
そんなに
むきになることが
うそなんじゃないの

登:
もいいいです。

美奈子:
そうだ
今日は
バレンタインでしょう
私からのプレゼントあげるね。

私の幸せ
分けてあげるから

登:
チョコレートなら良いです。

美奈子:
チョコレートより
もっと言いものよ。

登:
何ですか

美奈子:
私に付いてきて