ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「笑顔のアイコンタクトに魅せられて」その165

美奈子さんは
薫子に
3年経つので
仙台に
追悼するために
行かないかと
勧めてきました。

春の
桜の咲く頃に
4月の10日前後に
みんなで行かないかと
言うものです。

美奈子さんは
学会と
大学の講義のために
4月の中旬
聡さんは
昆虫の同定会と
採集のため
同時期に
行かなければならないそうです。

合わせて
家主さん夫婦も
仙台旅行に
行くことになっていました。

薫子も
一緒に
旅行しないかと言うことでした。

薫子は
クリスマスの夜の夢で
桜の咲く頃
仙台に来て欲しいと
陽一君が言っていたのを
気に掛かっていました。

夢ではないと
後から
また
妖精さんが
念の入りようで
言ってきたくらいですので
行かなければならないと
考えておりました。

そこで
美奈子さんの
誘いに乗って
行くことに同意しました。

子供連れですので
疲れない飛行機で行くことになりました。

そんな話をしていて
急に
美奈子さんは
登君に
「登君も
行ったらどう」と
振ってきたのです。

「登君も
行くでしょう。

仙台は良いところよ

行きますよね」と
畳みかけてくると
登は
もう断ることは出来ません。

登は
少し迷惑そうな顔を
しました。

薫子さんは
「美奈子さん
そんな無理を言ったら
迷惑でしょう」と
言っていましが
本心では
「やったー」と
思いました。

少し笑顔が
出てしまって
薫子さんには
嬉しいことを
見抜かれてしまいました。