登は 美奈子さんに 心の中では 大変な感謝です。 そんな話があってから 登は ニコニコしていました。 夏子ちゃんにも それが わかったのか 「おじさん いつもニコニコしているのね」と 言ってきました。 登は 「好きな人と 一緒にいる時や 楽しい時には 人間はいつも ニコニコするものですよ」と 答えました。 薫子も それを聞いていて 「お母さんだって そうなのよ」と 夏子ちゃんに 言いました。 「お母さんも おじさんも みんなも 私も 同じなんだね」と 大声で 言いました。 みんなが ドッと 笑いが起きて 登は 少し 赤くなりました。 楽しい時が過ぎて 帰ることになりました。 一緒に家主さんの家を出て 美奈子さんは サッサと 「よろしく」と言って 雪の中を 器用に 歩いて行きました。 薫子と夏子ちゃん 登は 雪道を 注意しながら 少し一緒に歩いて 薫子の家の前まで着きました。 夏子ちゃんが 「ばいばい」と言ったので 登は 「バイバイ 桜の季節を 楽しみしています」と 答えて 別れました。 振り返ってみましたが ふたりは お部屋に 既に入っていました。