ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「笑顔のアイコンタクトに魅せられて」その205

205

登は
いつもの笑顔で
お礼を言われて
天にも昇る気持ちで
次の言葉がありません。

そんな時に
登の服に
チョウチョが
止まりました。

たくさんの
チョウチョが飛んでいる
温室ですから
そんなこともあるのかと
薫子は
見ていました。

しかし
1匹だけではなく
数匹です。

じっと
登がしていると
もっと集まってくるのです。

薫子は
驚きました。

薫子:
登さんは
チョウチョにも好かれているんですか

登は
ちょっと
バツが悪そうに
登は言いました。

「私が
チョウチョに好かれているのではなく
この日のために
仕掛けをしたのです。

チョウチョが
集まった方が
話題になるかなと
思ったんです。」と
薫子に
うちわけました。

その話をしていると
夏子ちゃんが
気が付いて
走ってよってきました。

夏子:
おじちゃん
チョウチョが
いっぱい止まってる

夏子ちゃんは驚いた様子でした。

登:
おじちゃんは
魔法を
使えるんだよ

念力で
こんな風に集めることができるの

夏子ちゃんに
魔法を掛けると
集まるんだよ


夏子:
えー
おじさんって
魔法が使えるの

私にも
できるのー

じゃ
チョウチョが集まる魔法を
お願い

登:
わかりました。

でもひとつだけ約束

集まって来ても
絶対に
チョウチョに触ったらダメだよ

ジッとしていてね

そしたら
もっと集まってくるから

夏子:
わかった

登は
持っていた鞄から
白の
Tシャツを
取り出して
夏子ちゃんに
渡しました。