ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「笑顔のアイコンタクトに魅せられて」その215

そんなこんなのことを
考えていても
時間は過ぎていきます。

お互いに会わない日が続くと
淋しさが
増していきます。

はじめは
何とも思っていなかった
薫子の方が
寂しさが増していくのを
感じていました。

夏子ちゃんが
まわりではしゃいでいても
何かものがなしく感じるのです。

今までに
そんな思いをしたのは
陽一君が
長期の出張でいなくなった時や
津波で
行方不明に
なった時の
感じと
似ていると
思いました。

そんなことに気が付くと
「私って
ひょっとして
登さんが
好きなのかも知れない」ことが
はじめてわかりました。

「あーそうなんだ」と
納得して
小学校の恩師が
「あなたを愛している方が
すでにいます。」と
言ってくれていたことを
思い出し
「知らないのは
私だけなんだ。

美奈子さんも
きっと知っていたんだ」ことも
わかりました。

薫子が
自分の心を
正確に知った時
登は
いつもの
優柔不断と
懐疑心の中で
時間を過ごしていました。

まだまだ
ふたりが
約束していた日までは
日数がありました。