ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

短編ブログ小説「遊び人真一」その15

母の乳癌は
相当悪く
摘出手術を行えない状態でした。

いくつかの抗がん剤放射線治療を
していました。

最初の内は
体力もあって
母は
余裕のようでしたが
日に日に弱ってきて
あっという間に
あの元気だった真一の母親は
亡くなってしまいました。

真一は
母親が
もちろん好きでした。

真一のことを
信じていたと
思っていました。

母親が亡くなって
会社の勤めることが
やっかいに
感じるようになっていました。

今まで
それなりに
会社の中では努力して
会社のみんなに
迎合していたと
自分では思っていたのです。

母が亡くなった頃は
ちょうどバブル絶頂期です。

真一の
勤めている会社に限らず
大方の会社は
大儲けしていました。

総務にいた真一は
業績とは関係がありませんでした。

粛々と仕事をする
仕事が
だんだん嫌になって
自分の仕事を
してみたくなったのです。

特にどんな仕事が
したいと言うこともなかったのですが
自分の仕事をしたくなったのです。

そんな日々が続いた時に
電話がありました。

「朝出勤してこないので
裁判が
あるので
家に来たら
所長が倒れていたので
救急車で病院にはこばれた」と
弁護士事務所の
事務員からの電話でした。