ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

長編小説「昭和」その2

この物語のころの
今津は
半農半漁の港町でした。

砂浜が続く
海岸線の
砂防林の後ろに
田んぼが
広がっていました。

田んぼには
夏はお米
冬には野菜や麦
畦には豆と
使えるものは
わずかなところも使って
農業は営まれていました。

そしてその
田んぼのほとんどが
ほんの一握りの
大地主が
持っていました。

実際に
田んぼで農業を営むのは
小作人でした。

村のほとんどの人が
小作人で
お米を作りながら
お米は
ほとんど食べたことがない
人達でした。

出来たお米は
大半を
地主に年貢として
納めなくてはなりません。

そうしないと
田んぼを取り上げられてしまいます。

取り上げられると
もう生きていくことが出来ませんので
小作人は
地主に
絶対服従です。

大地主と
小作人の関係は
殿様と家来の関係のように
厳格なもので
小作人が
土下座して
大地主に面会する姿が
見られたものです。

この物語の
最初の登場人物は
何百年も
小作人として
働いてきた
家に生まれた
清左右衛門です。

江戸時代の初めに
名字を名乗ることが禁止されていたので
清左右衛門の家には
姓はありません。

それに代わる
屋号があったのですが
著者には
それが何かはわかりません。