ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

長編小説「昭和」その14

水の管理は
省力化されていても
代かきは
現代に言えば
「超たいへん」な仕事です。

農作業は
すべて
たいへんですが
代かきは
そんな仕事でした。

水のたまった
田んぼに
入ります。

長靴はありません。

わらじを
履く程度です。

普通は履きません。

田おこしで
ひっくり返した
土を
水と混ぜて
柔らかくして
平にするのが
代かきです。

当地での
道具の名前は
わかりませんが
「まんが」と呼ばれる
板状の枠に
下向きに
櫛のような出っ張りが付いた
器具を
前後に振って
土と水を混ぜます。

その後
板のようなものを
田んぼの上に
引っ張って
平にするのです。

田んぼには
水が張られていますので
木製で出来ている
農機具は
浮力が付いて
うまくいきません。

そこで
重く作られていて
前後にふったり
引っ張ったりするのは
苦労します。

小さい亀太郎には
もうたいへんです。

その上
田んぼに入ると
もっと嫌なことが起きます。