ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

長編小説「昭和」その45

正月元旦は
今で言う
寝正月です。

日が昇ってから
雑煮を作ります。

お餅と
大根が入ってもので
年末に仕込んだ
味噌仕立てになっています。

まず
ご仏壇と
かまどに
お供えしたあと
みんなで
食べます。

各自のお膳を
板間に出して
全員
正座して
家長である
清左衛門が
「おめでとう」というと
他の者は
口を揃えて
「おめでとうございます。」と
唱和して
食事が始まります。

いつもの食事の時と同じように
言葉はありません。

黙って
お茶碗を出すと
おかわりをしてくれます。

もう
お腹いっぱいになれば
お湯を入れて
お茶碗を
洗って
自前のお膳に
仕舞い込みます。

昼ご飯や
夜ご飯は
お湯を沸かすくらいで
他の用事はしません。

作り置きの
おせち料理を
黙々と食べます。

おせち料理と言っても
家で採れた黒豆
肥料にも使う干し鰯の煮物(田作り)
お餅
いつも野菜の煮物
くらいのものです。