ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

長編小説「昭和」その56

一品は
魚である場合が
多いです。

今津の浜で
取れた
雑魚の煮物である場合が
多かったようです。

家族全員
魚が付く時は
一番大きなものが
家長になります。

今では
考えられないことでしょうが
封建時代の
ことなので
別に
当たり前のことです。

何度も書いていますが
家を
放り出されると
生活はできません。

死ぬしかない
そんな状況であるので
家という組織に
しがみつきます。

家を守るためには
少々の犠牲は
やむを得ないと
考えていたのです。

例によって
静かに食事を済ますと
冬なら
夜なべがありますが
夏には
遅くまで働いているので
ありません。

しばしの休息のち
就寝となります。

夜起きていると
灯明が要ります。

当時は
菜種油に
灯芯を付けて
火を付けていました。

油は
高価ですので
無駄に使うことはできません。

サッサと寝るのが
一番の節約です。