ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

長編小説「昭和」その82

夏の必需品は
蚊帳ですが
冬にも
寝る時の
特別の
必需品は
枕屏風です。

今は
そんなものが
全く必要ではないですが
江戸時代末期の
極めて風通しの良い
あるいは
よすぎる家では
絶対に必要な品です。

亀太郎が使っている
枕屏風は
もちろん
誰かのお古です。

しかし大切にしているので
紙でできていますが
破れてはいません。

当時の紙は
すべて
和紙ですから
強かったのかも知れませんが
色は
黄色く黒くなっていますが
充分に使えます。

よく見かけるような
絵や
字も書かれていません。

最初は
書かれていたのですが
中古で
新しく表具したときに
無地になったのです。

ところで
この枕屏風
なぜ
冬の必需品かというと
それは
すきま風です。

寝ている時に
頭や
首筋に
風が
直接当たらないように
枕元に
矩の字状に置くのです。