ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

長編小説「昭和」その202

村人が
出払って
閑散とした時間に
街道筋を
一目散に
私塾に向かいました。

帰りは
夜なべ仕事が
終わる頃に
帰っていました。

そんな時間まで
私塾は
やっていませんでしたが
早く帰りたくなかったので
自習していたのです。

始まったばかりの
小学校でも
成績がよかったので
塾でも
勉強は
嫌いではありませんでした。

そのうえ
よい成績を上げると
父母に
誉められて
はじめて
認められたような
気になったのです。

そのこともあって
初めのうちは
鶴松は
実力以上の
勉強をしていました。

鶴松は
本当は
仕事の方で
誉められたかったのです。

父母と
一緒に汗を流して
同じような働きができたらと
望んではいました。

それができない
鶴松は
「自分は
ダメな人間だ」と
思っていたのです。

ダメな人間だから
父母にも
軽く見られているのだと
思ってしまっていました。