ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

長編小説「昭和」その211

座敷に座ると
凄い緊張です。

遠くの方で
弟の
はしゃぐ声が聞こえました。

鶴松は
その時に
考えました。

私が小さい時は
父母は
とても忙しくて
私の面倒なんか
全く見なかった。

私は
叔母さんに
育てられたと
記憶しています。

父母と
遊んだことなど全くありません。

もちろん
明治維新の頃ですから
小作人の
子供が
親と遊ぶことなど
あり得ないことです。

しかし
親子ですから
話くらいすると
思うのです。

遠くから
父母の
働いているのを
見ているだけです。

少し大きくなれば
勉強のことや
塾のこと
仕事のことなどを
話すると思うのです。

鶴松には
その記憶が
全くありません。

歳の離れた
弟の
伊之介とは
父母は
親しく話しているのにと
鶴松は
思っていました。