ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「順子」その4

家族は
清浄服をきて
ICUに入りました。

順子が
こちらお見ていて
「お父さん
お母さん
おじいさん
おばあさん
心配をかけてすみません。

わたしは大丈夫だから
安心して
家に帰ってください」と
いうのです。

幼稚園児の
順子が
大人のようなことを
言うので
一同驚きました。

手や足の
包帯に
血がにじんでいるところがあって
痛々しく見えるのになぜか
笑顔で
話すのです。

今までの
順子なら
転んだだけで
「痛ーい」と
いって泣き叫ぶのに
そんなことなしに
冷静に
話すのです。

みんなは
無理をしているのだろうと
ねぎらって
その日は
病院に任せて
帰りました。

翌朝
母親が
病院にいくと
一般病棟に
すでに移っていました。

「もう痛くない」と
いうのです。

麻酔が切れて
きっと痛いはずだと
看護婦さんは
いっていましたが
笑顔で
そういうので
誰もが
安心しました。

事故を起こした
運転手が
やってきて
平身低頭
平謝りで
謝っていました。

順子は
その
白髪の運転手に
「わたしは大丈夫です。

わたしも落ち度はありますので
そんなに
気にしなくても
いいです。」と
いったので
運転手は
恐縮して
帰りました。

それから
一週間で
退院して
幼稚園に
また通い始めました。

まだ
抜糸できていないのに
少し足を引きずりながら
幼稚園に行きました。

母親は
事故にあってから
順子は
変わったと
思っていました。

今までなら
どこの幼稚園児でも同じように
弟と
おもちゃの取り合いや
駄々をこねることも
あったのに
今は
弟の
面度もよく見て
けんかなどすることは
ありません。

事故で
頭の中が
少し変わったのかと
家族は
話していました、

翌春
順子は
小学校に
通い始めます。

順子の学年は
少し人数が
少ないくて
2クラスしかありません。

順子は
クラスメートとも
仲良くしていました。

背はほとんど大きくなっておらず
学校で
一番の
チビでしたが
その利発さは
大人なら
分かるものでした。

入学するときに
もらった教科書は
その日のうちに
読みました。

順子は
ひらがなが
読めて
漢字も
少し読めました。

計算も
できました。

家族のものが
教えなくても
知っていたので
誰に教えてもらったのか
母親は
少々不思議に思っていました。

授業が始まると
順子は
もちろん
すべてが分かってはいましたが
真剣に
先生の話を聞いていました。

「分かる人
手を挙げて」の言葉で
いつも
順子は
手を挙げていました。

しかし
みんなが
分からないときに
ひとりだけ
手を挙げていると
「それは
どうなのか」と
順子は
思いました。

偉そうといえなくもないし
せっかく先生が
説明しようとしているのに
出鼻を
くじくようにも見えるし
10日ほどたった日からは
みんなが
分からないときは
手を挙げないように
していました。

そんな順子を
先生だけではなく
クラスメートも
見破っていたのです。