ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「順子」その8

みんなも
そのように
感じていると
思っていたのですが
順子だけが
そうだと気付くときが来ました。

順子の家の
近所のおばあさんがに
ある臭いが
したのです。

朝になると
外でかどはきを
いつもしていて
その横を
挨拶して登校していくのですが
あるときから
その臭いがしたのです。

だんだんその臭いは
強くなっていきました。

それと同時に
何か痩せていくような
元気がないように
なっていました。

ある日から
外にいなくなりました。

それから
1ヶ月あまり
家で
テレビを見ていると
おばあさんが
「近所のおばあさんが
癌で
入院したそうで
相当悪かったそうだ」と
話をしてくれました。

順子は
「あの臭いは
何だったんだろう」と
思いました。

それから
また
約1ヶ月たってから
おばあさんが
退院してきました。

まだ
本調子ではないようですが
朝の挨拶を
おばあさんと
しました。

あの気になっていた
臭いが
なかったのです。

順子は
あの臭いは
病気の
臭いだったんだと
思いました。

家の
おばあさんに
そのことを
話したけど
そんな臭いは
わからないと
いわれました。

学校までの
道筋の
朝の食事の
献立が
臭いでわかるといっても
家族のみんなは
不審な顔をしていました。

そのときに
そんな臭いが
わかるのは
自分だけだと
はじめて
わかったのです。