ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「順子」その10

医師さえ
病気じゃないと
見ていましたが
あまりにも
お祖母さんが
そう言うので
検査をすることにしました。

胃カメラです。

お祖母さんは
少しためらいましたが
順子が
あんなに言ったので
検査を受けたのです。

胃カメラは
医師が
映像を見ながら
検査をしていくので
悪いのが
その場ですぐわかります。

一番
癌が出来やすい
胃前庭部を
胃カメラで見ると
何か怪しいものが見えたのです。

医師は
くまなく見て
確信しました。

その日の内に
お祖母さんに伝えられ
3日後に
入院と言うことになりました。

医師は
「初期の癌で
すぐに治る」と
告げられていました。

順子の
言ったことは
正しかったのです。

お祖母さんは
順子が
癌の臭いが
わかることを
はっきりとわかりました。

でも
誰にも言いませんでした。

3日後
入院したお祖母さんのところに
母親と一緒に
見舞いに行きました。

順子は
病院の中を
不思議そうに
見回っていました。

例の臭いがする人もいれば
もっと他の臭いがするものも
居ました。

病院には
いろんな人が
働いていました。

よく知っている
看護婦さんや
お医者さんです。

順子は
幼稚園の時に
事故で
入院して以来
病気をしていないので
来たことがありませんでした。

看護婦さんは
テキパキと仕事を
片付けていきますが
医師が
その指示をしているようです。

順子の目には
医師が
「一番偉いんだ」と思いました。

その日から
順子は
医師になりたいと思いました。

お祖母さんに聞くと
「順子なら
充分に大丈夫

絶対に
よい医師になれるよ」と
答えてくれました。

順子は
毎日
病院に行きました。

手術をした後は
臭いがなくなりました。

「すごい」と
順子は
思いました。

お祖母さんは
無事に退院して
元の生活に戻りました。



春になると
順子は
中学生になりました。

小さな中学生でした。

しかし利発な
順子は
クラスでも
人気者でした。

中学生になっても
順子は
家族とクラスメートを
大切にしていました。

そして
順子の
能力も
もっともっと
付いてきました。

臭覚や視覚だけでなく
聴覚もはるかに人間を
越えていました。