ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「順子」その27

病棟の患者も
順子の事は
話題になっていました。

どう見ても
中学生に見える
童顔の
順子は
大きめの
白衣を着て
病院内を
ウロウロしていると
評判になるのは
当たり前です。

それに
処置も
正確で
素速いのです。

静脈注射などは
どんなに難しい静脈でも
一発で
痛くないと
患者の中や
看護婦さんの中では
有名になっていました。

順子を指名して
注射をして欲しいという
患者まで出るので
順子が
病棟にいるときには
引っ張りだこでした。

静脈注射だけでなく
その他の手技も的確で
教授も
一目置いていました。

各科を
順番に回って
研修するのが
普通ですが
最初に入った
外科の教授が
順子を
外科医にしようと
引き留めていたのです。

背の低い
順子は
外科は
苦手でした。

手術台の高さは
執刀医に合わせてありますので
背が足りません。

台を用意して
補佐をしました。

執刀医のメスさばきを
じっと見て
2回目には
順子は
執刀医より
上手に
こなしました。

医局でも
評判になっていました。

教授も
外科医になることを
強く勧めていたのです。

順子は
教授の勧めてくれるのは
嬉しかったけど
外科医は
少し違うような気がしました。