ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「昭和」その40

色紙を
持ってくる付き添いの人も
いたようです。

総合診療科を
受診する患者が多くなって
少し一安心していましたが
それが
どうしようもない
事態に陥ってしまう原因になります。

その原因は
ひとつに
まだまだ不明な病気があること
ふたつに
不治の病があること
みっつに
たくさんの患者が来ることなのです。

順子は
医学の文献を
読めるものは
すべて目を通して
頭に入れています。

しかしながら
医学は
まだまだ未発達で
わからないことが
甚だ多く
患者を
どんなに診察しても
病名や原因がつかめないものがあるのです。

そのような人達が
意外と多く
懇切に説明しても
理解してもらえないのです。

もっと深刻なのは
不治の病です。

病名や
原因がわかったとしても
治らない
病気になっている
患者は
深刻です。

説明すれば説明するほど
患者は
見るからに
落胆して
放心状態と
なるのです。

当たり前だと思います。

付き添いが
付いてきていたら
ある程度対処ができますが
ひとりで来ていたら
帰るのも
大変です。