ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「ふたりで行くよ」その46

そんなことを
考えていても
時間は過ぎて
正月が過ぎました。

考えながらも
寝食も忘れて
勉強をしました。

寝食は忘れているのに
正弥のことは
時々
思い出してしまいます。

もっと
思い出さなければ
いけない人もいるだろうに
などと
わけの分からぬことも
時々考えて
苦笑していました。

それが
試験勉強の
息抜きになって
いたことを
後になってから
わかるのですが
今は
ただただ
勉強をするのみです。

真剣にやって
もう
合格点が
とれるような気がしたとき
受験の日が
やって来ました。

季節外れの
寒い朝でした。

大阪の
試験場に向かうため
駅に向かいました。

駅から下りる人の中に
正弥を
見かけました。

普通の
知人のように
「おはようございます」と
互いに
挨拶しながら
すれ違いました。